コロリアージュアイランド

コロリアージュや大人の塗り絵を楽しむブログです。

『描き込み式 色鉛筆ワークブック』レビュー?です。

通勤に使っている車が危うくガス欠しかけたしまです。
最近のガソリン代高すぎるよぅ……;

 

療養中にも新しい塗り絵本をちまちまと増やしておりました。

今回はその中の一つ、『描き込み式 色鉛筆ワークブック』(著:河合ひとみ)をご紹介します!

 

描き込み式 色鉛筆ワークブック

 

 

 

 

コンテンツ一覧 (目次)

 

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(画像クリックで拡大できます)

 

1~5のチャプターで構成されています。全部で約160ページと、かなりの大容量。

チャプター3まではレッスン形式で進み、解説も豊富です。

チャプター4から解説が減っていき、チャプター5では解説なしでお手本を見ながら塗っていくことになります。

目次を一通りみて頂けると分かる通り、かなり細かく、幅広いレッスン内容となっています。

 

 

チャプター1:力を抜いて均一に塗ろう

 

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この章では、とにかく”ムラなく塗るためのコツ”がふんだんに書かれています。

私は数ある技法書の中からこの本を選んだのはこの”ムラなく塗るためのコツ”を知りたかったからなのですが、まさかここまでのボリュームとは。

あまり書いてしまうと転用になってしまうので控えますが、この本に書かれていることを意識するだけでもかなり仕上がりに影響が出るのではないでしょうか。

塗り絵が上手な方にとっては基礎中の基礎かもしれませんが、初心者の方にとっては目から鱗がポロポロ落ちるようなことも結構書いてあると思います。

 

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一番はじめのレッスンです。

小さい丸から塗り始めるので簡単に取り組めます。本書の中で実際に使用されている色鉛筆(後述)の色番号も載っています。

 

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レッスン3ではカラーチャートを作ります。カラーチャートを作るのは苦手なので途中までしか塗れていませんが、単色塗りでグラデーションを作る練習には最適でした。

 

 

チャプター2:重ね塗りで色を作ろう

 

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チャプター1はどちらかと言うと単調な図案が多く、ここで挫折してしまうことも多いかもしれません。(私も3カ月くらい放置しちゃいました……)

チャプター2からは、色鉛筆の醍醐味:重ね塗りのターンです。薄いベタ塗りを2色以上で組み合わせて色を作っていきます。

後半からは配色についても書かれています。配色本ほどの内容量ではありませんが、いろいろな配色パターンが載っています。

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ニワトリが可愛いです。こちらもいろいろな色を重ね塗りするレッスンです。

 

 

チャプター3:立体感・質感について

 

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チャプター3は立体感・質感について書かれています。

はじめのレッスンでは単色でりんどうの花を立体的に塗るところから始まります。そして複数色での陰影・ハイライトのつけ方や質感の作り方を学んでいくようです。

 

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塗り絵に頻出する丸い実の塗り方もこの通り、とても丁寧に解説されています。反射光まで解説されてますね。予想外の細やかさです。

 

 

チャプター4:いろいろなものを一緒に描いてみよう

 

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ここからはプチまとめのような感じになっていきます。レッスンはありません。金属やガラス、サテンなどさまざまな材質のものを塗っていきます。

 

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どの項にもちゃんと解説があるので安心です。おそらくこのチャプターには大人の塗り絵スキーさんにとってたまらない情報がたくさんあるのではないかと!

無機物だけでなく、植物などの有機物も載っています。

 

チャプター5:やってみよう

 

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今までの総まとめのチャプターです。植物が多めです。

 

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おいしそうなお菓子です(?)。

見ての通りほとんど解説はありませんが、色番号がついていますので、色選びのセンスに自信がない人でも安心です。私のような……ね。

 

 

本書で使用されている色鉛筆

 

ポリクロモスが約90色と、色辞典が約40色使用されています。

色番号の通りに塗らないと気が済まない方はご購入をオススメしますが、なんせどちらもお値段が張るので;「似たような色で塗れたらいいや~」という方はお手持ちの色鉛筆でなんとかなると思います。

ちなみにチャプター1で作るカラーチャートは60色を想定しているようです。(持っている色で塗って、あとは空けとけばいいんだけど……)

 

 

私の感想

 

塗り絵の基本から、少しずつステップアップしていける非常に魅力的な教本だと思いました。なにより解説が丁寧に書いてあるので、塗り絵をする気力がないときにパラパラと流し読みするだけでも勉強になると思います。

ただ、最初の方は単調な図形の塗りが続くのでこれだけをひたすら黙々とこなすのは正直飽きがくるのでは…。なので、ちょっと塗っては普通の塗り絵で実践、またちょっと塗って…を繰り返せば、少しずつ進められるのではないかなー?

紙質は塗り絵本と比べてツルツルとしています。また薄塗りを重ねていくのが基本!とうたっているので、「がっつりゴリゴリ塗りたいぜ!」という方には不向きかも。

私的には「買ってよかった」と思います。いかんせんムラなく塗るのが苦手なので、頭を空っぽにして最初の基礎のページを塗っているだけでも十分な勉強になっています。1冊全部完成させられる頃には、少しは上達してるといいなあ……。いつになるんだか;

 

この本は